栗棟美里 個展『Images/Muse』
2022.6.22(水) - 2022.8.8(月)
オープン|10:00 - 18:00
クローズ|火曜日
会場|LOP
和歌山県和歌山市十二番丁9 リバージュ十二番丁201
シリーズ「Images」は、作者が撮影したデータをはじめインターネットから選出したデータを合成し制作した架空のイメージにレンチキュラーレンズを重ねたシリーズ。
作品の見る角度を変えることにより作中の人物は出現・消滅を繰り返す。
改変と共存するデジタル写真のリアリティを指摘すると共に、鑑賞者が視点を変えると変化するその能動的な視覚体験を通して、
あらゆるリアリティへの再考と視覚体験そのものへの新たな見解や考察を促す。
今回、参考出品となるシリーズの代表作《あなたはこの世界にいるかもしれない。もしくはいないかもしれない。》は、2021年に京都府新鋭選抜展で産経新聞社賞を受賞。加えて、本展ではシリーズの新作《Images/Muse》を初出品する。
[アーティスト・ステートメント]
《Images/Muse》は、学芸全般を司ったとされるギリシア神話の女神たち「Muse」の呼称、現代では音楽やファッションなど、強くフィーチャーされた女性を指す際用いられる「理想の女性」を想起させるそれを引用した。
今や、賞賛される能力や美貌を持ち合わせた女性像は三次元に留まらず、AIや3Dテクノロジーを用いて「現代人のニーズに沿うよう」仮想空間において創造される。
その存在に心奪われる一方で儚さに情を抱く心の動きは、雨上がりの虹と遭遇した時のそれと似ている。
本作ではそのような「理想の女性」をイメージし、デジタル合成を行った。
理想とは、現実とは、そして我々が視覚を通し認識するものの存在とは、果たして何なのか。
作られた美しい女性像を通し再考する。
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