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Display

作者がAIで生成したデータをレンチキュラーレンズの構造を用いて出力し、上から透明インクで再現した水滴を重ねたミクストメディア。作品は見る角度を変えると共に、視野角に左右されるディスプレイ表示のように図像の色彩・コントラストが変化する。

 

二次元のデータの多くは三次元の媒体を通して出力されると共に、デジタルコミュニケーションが日常となった我々にとってそのリアリティは三次元をも凌駕することがある。

Displayに重ねられた水滴は、我々が二次元・データに対し感じている三次元的リアリティのメタファー。一方で、角度を変えた途端に変化するイメージは、二次元・データが三次元的媒体に依存していることを揶揄する。

 

我々の目にしているものの本質とは何か。鑑賞者がDisplayの向こう側に見るものは何なのか。リアリティか、はたまたそこさえも凌駕した何ものか。再考と考察を促す。

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